2010年11月5日金曜日

世間を騒がせた「噛み付きザル」




静岡県東部で8月下旬から117人のケガ人が出た「かみつきザル騒動」
捕獲後は三島市にある「楽寿園」にて飼育されています。
殺処分から救われたのは、三島市の市長さんの判断だと伺っています。
被害にあった方は、複雑な思いかもしれませんが
私的には、いやいや~静岡の人は、なんて器がでかいんだと
感心するばかりでした。
世の中捨てたもんじゃないねぇと
ほっとして、温かい気持ちになったのでした。

しかし、この事件…
人間の無責任な行動が原因?
このおサルさんがメスだと知って、益々怪しいと思うのでした。

おサルさんのオスは5歳ほどになると、生まれた群れを離れます。
中には、ずっと居座るおサルさんがいると話を聞いた事もありますが
大半は離れます。
なので、絶対オスのハナレザルだと思っていました。
それが、今回捕獲されたおサルさんはメスです。
え~!なんで~?
この大きさで群れからはぐれるには、違和感を感じます。
おサルさんの群れは母系社会。
メスは生まれた群れで一生を過ごすので
不思議でなりません。
そこで思い浮かぶのが、プロレス団体のサル虐待事件
http://www.alive-net.net/companion-animal/gyakutai/saru-gyakutai.html
虐待されていた、このおサルさんもメスです。
逃げ出しては人に怪我を負わせていたそうです。
もしかしたら、この事件同様、違法でペットとして飼われていたのに
大きくなって、暴れて始末に終えなくなり捨てられた?
放り出されたおサルさんは、ずっとずっと不安で
家に帰りたくて、でも怖くて…
だから、山へ帰る事もなく市街地をさまよい
人に抱きついては噛む事を繰り返したのではないのでしょうか?

ん~あくまでも憶測です、真実は謎のままです。
慣れない環境のせいか、ストレスが多いようで、自分で自分の毛をかなり抜いてます。
落ち着きも無く、せわしく動く中、たまに金網越しに隣の敷地に居るポニーを
ぼんやり眺めている姿が哀愁を漂わせていました。

多くの人に可愛がってもらえるよう
ただいま名前を募集中です。
http://www.city.mishima.shizuoka.jp/rakujyu/contents/animal/name.htm

楽寿園は、なかなか居心地のよい場所でした。
今は菊まつりをやっていて、見事な作品が堪能できます。
このお城の屋根の部分も、これから赤い菊が開花します。

相方は、アルパカちゃんのフワフワを触って嬉しそうでしたよ(o^-^o)



2010年11月2日 三島の楽寿園

2 件のコメント:

かっきー さんのコメント...

私も年始に楽寿園に行き、「らっきー」に会ってきました、ノミとりをしていたらしくなかなか長時間顔を見せてくれなかったのですが、顔を見せたときはなかなか愛嬌がありとても人に被害を負わせたとは思えませんでした。三島市長の「鶴の一声」で殺から免れたようですが、この話は同じ年に世間を騒がせたクマと人とのトラブルと今後の在り方にも重要なヒントがあるように思えました、要は「なぜクマは人里に下りてきただけで殺して猿は殺さないのか。」ということです。一部では麻酔をかけて人里に下りてはまずいことを教えて山奥に放しているようですが。まだまだ殺していることが多く、矛盾が生じていると思います。日本も今後は動物保護区などを設けて動物の人との共存を良くしていかないと今後は退化していくのではないかと思います、日本もそれなりに野生の生き物については種類も多く恵まれていると思いますから。文章が長くなり猿の話題からそれて申し訳ありませんが、異常が私の感じたことです

番猫 さんのコメント...

かっきーさん
訪問&コメントありがとうございます。
かっきーさんのコメントのお返事を考えている最中に、ラッキーが楽寿園から脱走したニュース(1/24)を知りました。なんというタイミングでしょう…(汗)
再び近隣住人の方々に迷惑をかける事なく、無事に捕獲される事を祈るばかりです。

山から人里に下りてきて、農作物を荒らしたり、人に危害を加える動物は確実に年々増えていますね。
この問題は、とても深く難しいものだと思っています。
>猿は殺されないのか
いえいえ、おサルさん達も年間、何千頭も殺されているんです。
天然記念物に指定されているおサルさん達でさえ…

全国の有害鳥獣対策の資料で、どれだけの動物が駆除されているのか現状を知る事ができます。
反対に動物達の被害に、困っている生産者の苦しみを知る事もできます。
どうしたら、どうしたら上手く共存できるのか?
ここで出会えた、かっきーさんと一緒に考えていきたいと思います。
宜しくお願いします。