2011年5月17日火曜日

イクメン


すっかり大きくなったダッコ
でも事情はずいぶん変わったようだ。

ダッコの母ちゃんは、よく肩や背中に飛び乗って来た。
そんな母ちゃんの姿を見ていたから
小さい頃からダッコは、人懐っこい子だった。

今年になって、ぱったりと母ちゃんの姿が見えなくなった。
いつも必ず一緒だった母ちゃん。
ダッコも大きくなったから、べったりしなくなったのかな?
行く度に注意深く探してはみるものの
ダッコが母ちゃんと一緒に居る姿を、その後も見る事はなかった。

ダッコも、もうすぐ2歳。
母猿が居ないからといって、飢えて死ぬようなことはない。
でも、まだまだ甘えたい年であろう
唯一、守ってくれる母猿がいなくなり、不安な日々の暮らし。
天真爛漫だったダッコが、最近は寂しげな表情が多い。

しかし、苑の中で、親を失った孤児はダッコだけではない。
皆それぞれ孤独を乗り越えて、群れの中で生きている。
相方は大きなオス猿が、子猿を腰に乗せて移動していたのを見たそうだ。
(今までそんな光景見た事ないっす)
苑の人に聞くと、最近オス猿が1歳になる子猿の面倒をみているそうな
ほぉ~感心感心。1歳ならもう離乳しているし安心だ。
もしかしてチョビ助かな?

流行のイクメンですな(笑)
子育てをする男性が増えているのは
決して人間界だけではなく、ここ波勝崎苑でも母猿に代わって
オス猿が子育てに挑戦中のようだ。


2011年4月17日 波勝崎苑

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